イギリスのスタートアップSynthesiaは、従来の動画生成プラットフォームから事業領域を拡大し、対話型トレーニング製品「Roleplay Sessions」を発表しました。本製品は、企業研修において従業員がAIアバターと実践的な会話練習を行えるインタラクティブなプラットフォームです。
「Roleplay Sessions」は、営業のセールスピッチ、パフォーマンスレビュー、顧客対応といった高難度のコミュニケーション能力を養うことを目的としています。AIアバターはユーザーの言葉に対して応答や反論を行い、あらかじめ設定された評価基準に基づき客観的なスコアリングとフィードバックを提供します。今後は採用面接や候補者スクリーニングなど、対応フォーマットを順次拡大する計画です。
Synthesiaは、単なる動画生成ツールから、パフォーマンス管理プラットフォームへの転換を目指しています。同社の強みであるAIアバター技術と音声技術に加え、OpenAIの推論モデルを統合。研修を通じて蓄積される詳細なパフォーマンスデータや分析結果を活用することで、企業は組織内の人材評価を定量的かつ精緻に行うことが可能となります。CEOのVictor Riparbelli氏は、これからの企業向けAI活用において、見た目のインパクト以上に測定可能なビジネス成果の創出が重要であると強調しています。
現在、本製品は欧州の時価総額上位企業やFortune 100選出企業など、一部の主要顧客向けに先行提供されています。今後は推論コストの低下に伴い、中小企業やプロシューマー、教育機関など、より幅広い層への提供拡大が予定されています。