私たちは、生成AIの技術を活用してテキスト、画像、動画などの様々なAIソリューションを提供する企業です。その中でも、私たちが現在2C(一般消費者向け)プロダクトとして最も注力し、急速に成長させているメインサービスが、昔の写真を美しく復元して動画にする「写真復活(しゃしんふっかつ)」プロジェクトです。
実は、去年8月にこのサービスを立ち上げた当初は、これほど高齢者層に偏るとは想定していませんでした。しかし、約3ヶ月間運営した結果、私たちのプラットフォームを利用するユーザーのなんと「90%以上」が45歳以上のシニア層であることが分かりました。亡くなったご両親や大切な家族の遺影、自分が若かった頃の思い出の白黒写真、あるいは亡くなった愛犬・愛猫などのペットの写真を「もう一度動かしたい、会いたい」という強い情熱が、このシニア層にはあるのです。
さらに、2B(企業向け)として、AI技術を駆使してショートCMや社内用のプロモーション動画を高速生成するサービスも手掛けています。
1点目は、古い写真の修復に特化してファインチューニング(微調整)した独自AIモデルを開発していることです。トレーニングデータに昔の写真を大量に使用しているため、損傷が激しい写真や不鮮明な古い写真に対する認識力・復元精度が他の一般的なAIモデルに比べて群を抜いて高いのが特徴です。
2点目は、「視聴者を感動させて涙を誘う」エモーショナルな演出力です。私たちの共同創業者は本物の「映画監督」であり、映像演出のプロフェッショナルです。AIが動画を生成する際、単に機械的に動かすのではなく、人物の目線の配り方、微細な表情の変化、首の傾げ方、そして背景の音楽(リアレンジされた楽曲)とのシンクロなど、映画的な技法を取り入れたアルゴリズムを構築しています。SNSのコメント欄には「動画を見て涙が止まらなくなった」「亡くなった父に再会できた気がする」といった感動の声が毎日のように寄せられています。
私たちはもともと、AIサービスを始める前の最初の1年間、SNSの運用代行や運営事業を専門に行っていました。そのため、どうすればSNS上でバイラルを起こし、エンゲージメントの高いアカウントを作れるかというノウハウを完全に保有しています。現在、「写真復活」のInstagramとYouTube公式アカウントには、合計で約50万人の熱心なフォロワーが集まっており、この自社SNSチャネルからの流入だけで、現在3万人以上のユーザーを獲得しています。
そのためのマーケティング予算およびハードウェア「写真復活フレーム」の本格量産体制を確立するため、今回初めての資金調達を開始いたしました。私たちのエモーショナルAIという新しい可能性に興味を持っていただける投資家の皆様からのご連絡をお待ちしております。
コメンテーター(くべるもり):ご説明ありがとうございました。亡くなられたご家族やペットの静止画が、温かみを持って動き出すというのは非常に社会的意義が深く、感動的な素晴らしいサービスだと感じました。
いくつか教えてください。1点目は、2C向けの具体的なマネタイズ設計についてです。2点目は、シニア層が実際にウェブアプリ等を使う上での「使いやすさの工夫」についてです。特に高齢者が自分で写真をアップロードして操作するのはハードルが高いのではないかと懸念しますが、その点はどうカバーしていますか。3点目は、感動動画を「自動で」作成する上で、映像のパターンやアルゴリズムはどのように工夫されているのでしょうか。
XIAO XIONG(ショーン)氏:ご質問ありがとうございます。
1点目のマネタイズですが、現在3つのチャネルがあります。公式サイトでデザイナーが制作する手作業サービス(1枚1000円)、Webアプリでポイントを購入してAI生成する自動サービス(1回500円相当)、そして本日Makuakeで発売したNFC内蔵の「写真復活フレーム」(1台8000円)の販売収益です。現在すでに3万人以上のユーザーに使っていただいています。
2点目の高齢者向けの使いやすさですが、まさにそこが私たちの課題であり、解決策として開発したのがハードウェアの「写真復活フレーム」です。シニアの方がアプリを操作するのは難しいので、NFCを使い、「携帯でフォトフレームにポンと触るだけ」で動画が再生される極めて直感的なUIを設計しました。また、ご本人が操作できない場合でも、息子さんや娘さんが代わりに動画を作ってフレームをプレゼントする、という親孝行のギフトとしての使われ方も非常に多くなっています。
3点目の自動生成での感動演出についてですが、私たちはAIのプログラミングだけでなく、前職である「SNS運営」のノウハウをフル活用しています。どのような映像構成、どのような動き、どのような音楽のリアレンジ(BGMの選定)が人間の感情を動かし、SNSでシェアしたくなるかをデータとして分析し、それをAIの出力パターンに直接組み込んでいます。他のAI技術会社が技術のスペック(高画質化など)を追求する中で、私たちは「感情を揺さぶる演出」と「SNS経由での集客(極めて低いCPA)」の2軸で競合をリードしています。