カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、秘密裏に人物を撮影するために利用される可能性がある「変態メガネ(pervert glasses)」の規制を目的とした法案に対し、拒否権を行使しました。本法案は、公的な場所や私的な空間において、同意なく隠し撮りを行うウェアラブルデバイスの利用を制限することを意図して提出されたものです。
議論の対象となったのは、外見上は通常のアイウェアに見えながら、高精細なカメラ機能を内蔵したウェアラブルデバイスです。これらのデバイスは、装着者が相手に気づかれることなく静止画や動画の撮影が可能であるという特徴を持ち、プライバシー侵害の懸念が以前より指摘されてきました。
ウェアラブル技術の進化により、録画機器は極めて小型化し、日常の中に溶け込んでいます。今回の法案は、このようなテクノロジーが悪用されるリスクに対処し、個人のプライバシー権を守ることを目的とした立法措置でしたが、州知事の判断により今回は成立を見送ることとなりました。
今回の拒否権行使を受け、今後カリフォルニア州内での同様のプライバシー関連法案の再提出や、規制の枠組みに関する議論がどのように進展するかが注目されます。現時点では、当該デバイスの利用に関する法規制の変更は行われません。