AIチップを開発するスタートアップ企業のEtchedは、シリーズAラウンドで1億2,000万ドルを調達し、企業評価額が10億3,000万ドルに達したことを発表しました。今回のラウンドには、Primary Venture PartnersやPositive Sumのほか、GitHub CEOのThomas Dohmke氏やDoorDash共同創業者のStanley Tang氏など、著名な投資家や経営者が参加しています。
Etchedは、Transformerアーキテクチャに特化した推論用チップの開発を行う企業です。汎用的なグラフィックス処理装置(GPU)とは異なり、LLM(大規模言語モデル)の推論処理のみを極限まで効率化する専用設計を採用しています。これにより、既存のGPUよりも遥かに高い処理速度とエネルギー効率を実現することを目指しています。
今回の資金調達により、同社は主力製品である推論用チップの量産体制構築を加速させます。AIモデルの巨大化に伴い推論コストが大きな課題となる中、特定のアーキテクチャに最適化された専用ハードウェアは、市場のゲームチェンジャーとなる可能性を秘めています。今後、市場投入に向けた開発が一段と本格化するものと見られます。