欧州のテック系スタートアップ創業者およびベンチャーキャピタル(VC)のコミュニティが、EUの政策立案者に対し、ビジネス環境の抜本的な改善を求める「EU Inc」構想の実現を提言しました。本件は特定の企業による資金調達ではなく、欧州全体の経済競争力を高めるための政策的な共同声明です。
欧州は優れた研究開発力や優秀な人材を擁しながらも、国ごとに断片化された法規制や市場の壁がスケールアップの大きな障壁となっています。今回の提言では、スタートアップの設立・運営や資金調達を容易にする法的枠組みの整備を重視しています。特に、域内の資本市場を統合し、国境を越えた円滑な投資活動を可能にすることが中心的な目標です。
今回の提言は、米国や中国と比較してユニコーン企業の創出が遅れている現状を打破する狙いがあります。創業者やVCは、これらの構造的な障壁を撤廃することで、欧州のエコシステムがグローバル市場でより強固な競争力を発揮できる環境を整えるよう求めています。
当該コミュニティは今後、欧州委員会や各国政府の議員に対し、具体的な法的提案への落とし込みを働きかける予定です。単なる議論に留まらず、スタートアップが成長しやすい「統一された欧州企業法」の実現に向けた継続的なロビー活動が期待されます。