Googleの脅威分析グループは、金融サービス業界を標的とした新たなサイバー攻撃手法について注意喚起を行いました。ハッカーが金融機関の従業員に対し、巧妙に偽装した電話を直接かける手法(ボイスフィッシング)を用いて、システムへの不正アクセスや金銭の恐喝を試みていることが判明しました。
本件は製品発表ではなく、最新のセキュリティ動向レポートに基づく警告です。ハッカーは、ターゲットとなる従業員の信頼を得るために、LinkedInなどの専門職向けSNSから詳細な個人情報を収集します。その後、特定のプロジェクトメンバーや同僚を装って電話をかけ、組織の内部情報を聞き出したり、不正なソフトウェアのインストールや認証情報の入力を誘導したりします。
この攻撃の脅威は、従来のメールベースのフィッシングとは異なり、肉声による対人コミュニケーションを用いる点にあります。Googleは、こうしたリスクに対処するため、従業員に対するセキュリティ意識向上トレーニングの実施、二要素認証(2FA)の徹底、および電話による認証依頼に対するプロセスの厳格化を企業側に強く推奨しています。