グローバル・ブレイン株式会社が運営する「Niterra 水素の森投資事業有限責任組合」は、米国を拠点に革新的な製鉄技術を展開するスタートアップ、Hertha Metals, Inc.への出資を実行しました。Hertha Metalsは、次世代の脱炭素社会の実現と産業競争力強化に不可欠な高純度鉄を、独自の低コスト技術で製造・提供する企業です。
2022年に設立されたHertha Metalsは、複数工程を要する従来の製鉄プロセスを刷新し、鉄鋼および高純度鉄を単一工程(シングルステップ)で製造する技術を開発しました。あらゆる品位の鉄鉱石を単一の連続反応炉で処理可能な同社のプロセスは、従来の高炉方式と比較して生産コストを25%削減します。また、温室効果ガス排出量についても、天然ガス使用で50%、水素使用では最大98%の削減を可能にします。同社はすでにテキサス州で年間360トン規模のパイロット施設を稼働させ、技術の実証を完了しています。
今回の調達資金を活用し、同社は新たに年間1万トンの生産能力を持つ大規模施設『Hertha Chalyx』の建設に着手します。EVや風力タービン向けのレアアース磁石の原料である高純度鉄の安定供給体制を確立することで、米国におけるサプライチェーンの強靭化を支援します。また、日本特殊陶業株式会社との連携を通じて、グローバルな鉄鋼業界の脱炭素化と将来的な水素社会の実現を加速させていく方針です。