シンガポールを拠点とするスタートアップ企業Nexstromは、次世代の材料である2D半導体を、現在の半導体製造ライン(ファブ)へ効率的に統合することを目指すプロセス技術開発を発表しました。
同社は、原子層レベルの薄膜材料を、既存のシリコンベースのチップ製造工程に適合させるためのプロセス開発を進めています。2D半導体は、従来の材料と比較して物理的特性に優れており、微細化の物理的限界に直面している現在のチップ製造における次世代のブレークスルーとして期待されています。
半導体業界ではムーアの法則の維持が困難となっており、抜本的な材料工学の転換が求められています。2D半導体は原子レベルの薄さを持つため、高い電荷移動度と優れたスイッチング性能を両立できる可能性があります。Nexstromは、これらの先端材料を研究室レベルから商業的な量産ラインへ橋渡しするための製造技術構築を目指しています。
Nexstromは、既存のファブ機器との互換性を最優先した統合プロセスの確立を優先しています。今後は、製造効率を維持しながら、2D半導体特有の性質を損なわずに大規模生産するためのプロセス実証に注力する計画です。