株式会社テラスカイの連結子会社であり、量子コンピュータのアルゴリズムおよびソフトウェア研究開発を手掛ける株式会社Quemixは、本田技研工業株式会社(Honda)からの出資を受けたことを発表しました。QuemixはこれまでHondaと緊密に連携し、2025年5月に「量子状態を読み出す新技術」を、2026年6月には密度汎関数理論(DFT)計算を量子コンピュータ上で指数関数的に高速化する新たな量子アルゴリズムを共同開発するなど、先駆的な成果を創出してきました。今回の出資を契機に、Quemixの高度な量子アルゴリズム技術を用いて、理論や実験段階にとどまっていた量子技術を材料開発の実務プロセスへと本格的に実装し、次世代電池材料等の開発を大幅に加速させる方針です。
Quemixは、2019年の設立以来、誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)向けのアルゴリズムに特化した研究開発を行っています。「量子技術で人類が夢見た未来を実現する」というビジョンのもと、数学的に量子加速が証明された独自の量子化学計算アルゴリズム「確率的虚時間発展法(PITE®)」を開発し、国内で特許権を取得しています。現在は2030年を目標に、材料計算・シミュレーション領域での量子コンピュータ実用化に向けて研究開発を推進しています。
本出資により、QuemixとHondaの関係性は一層強化されます。Hondaはグローバルオープンイノベーションプログラム「Honda Xcelerator Ventures」を通じて革新的な技術を持つベンチャー企業との協業を推進しており、今回の連携は量子技術の産業実装に向けた重要なマイルストーンとなります。Quemixは今後も研究開発を加速させ、産業界における量子技術の社会実装を目指します。