Space Tech Accelerator株式会社(STA)は、インドネシア共和国経済担当調整府、同国林業省および現地民間企業との間で、インドネシアにおける泥炭地の保全と、サゴ(サゴヤシ)を軸とした持続可能な地域産業の構築に向けた協力覚書(MoU)を締結しました。本プロジェクトは、衛星データ解析と現地の実行力を組み合わせることで、環境保全と地域経済の発展、そして日本企業向けのサステナブルなサプライチェーン構築を推進するものです。
本取り組みでは、STAがJAXA宇宙戦略基金事業等を通じて培った知見を展開します。具体的には、以下の3つの柱を中心に共同検討を実施します。
1. 泥炭地の保全と水環境改善:温室効果ガス排出削減効果の評価および適切な管理手法の確立。
2. サゴ産業の高度化:生産性向上と流通網の整備により、地域住民の所得向上と日本への安定供給を目指す調達モデルの構築。
3. 衛星データによるモニタリング:衛星データやAI、地理空間情報を活用し、広大な泥炭地の状態や植生変化を継続的に把握する体制の検討。
インドネシアの泥炭地は大量の炭素を蓄える重要な生態系ですが、不適切な排水・乾燥が環境リスクを招いています。一方、サゴヤシは湿潤環境に適応した作物であり、泥炭地の水環境を維持しながら生産が可能です。STAは、宇宙からの客観的なモニタリングデータと現地の一次情報を組み合わせ、トレーサビリティを確保した環境負荷の低い調達の実現を目指します。
今後は対象地域であるリアウ州において基礎調査および技術検証を進めます。衛星を活用した透明性の高いサプライチェーン管理を軸に、環境価値の可視化と持続可能な農業エコシステムの確立を図ります。