がんによって声を失った創業者が、自身のコミュニケーションを回復させるために開発中の「声のメガネ(glasses for voice)」が注目を集めています。本プロジェクトは、病気や負傷によって声を失った人々が、テクノロジーの力を借りて再び自身の声で対話できるようにすることを目指しています。
開発中のデバイスはメガネ型を採用しており、装着者が声を出さずに話そうとした際の筋肉の動きなどを捉えるインターフェースを備えています。AIがその信号を解析し、合成音声として出力する仕組みです。特に、創業者が失声前に記録した自身の音声データを利用することで、本人に近い音質での対話体験を提供できるよう設計が進められています。
従来の声の再現技術はスマートフォンのアプリケーションに依存するものが主流でしたが、本プロジェクトでは日常的に装着可能なメガネというフォームファクタを選択しています。これにより、対話のたびにスマートフォンを取り出す必要がなく、より自然でシームレスなコミュニケーション体験の実現を目指しています。
創業者自身の苦難から生まれたこのプロジェクトは、同様の状況にある患者コミュニティからの期待を集めています。現在は製品の実用化に向けた開発フェーズにあり、技術の完成度を高めるプロセスが継続されています。