特許ドメインAIを手掛けるWert Intelligence Co., Ltd.(ワートインテリジェンス)は、アルトス・ベンチャーズからの投資による資金調達を実施したことを発表しました。同社はこの投資を機に、製品の高度化とグローバル市場への進出を加速させる計画です。
同社は、106の管轄国・地域の特許1億7,000万件を学習した自社開発のドメイン言語モデル「PlutoLM」を提供しています。大企業R&D組織の特許ワークフロー全体をAIで運用する新たなカテゴリー「IP-AX(IP AI Transformation)」を提唱しており、LG電子R&Dグループなどでの全社導入実績を有しています。検索精度最大3倍、作業速度最大98%短縮という定量的な成果を実際の運用環境で実現している点が特徴です。
今回の調達資金は、製品のさらなる高度化およびアジア市場、特に2026年下半期に参入を予定している日本市場への進出に充てられます。日本は世界第3位の特許出願国であり、半導体や電池などの産業で大規模な特許ポートフォリオを蓄積していますが、管理業務は依然として人手主導の側面が強く残っています。Wert Intelligenceは「IP-AX」の導入を通じて、アジア圏特有の言語や審査慣行に適合した新たな知的財産管理のあり方を提示することを目指しています。
Wert Intelligenceは、11月に開催される「IPBC Asia Tokyo」において、半導体ライセンシングのマスタークラスにスピーカーとして登壇予定です。単なるツールベンダーの枠を超え、アジアIPインフラを再定義する企業として、日本市場での存在感を高めていく方針です。