Human Augmentation(人間拡張)を投資テーマに掲げる独立系ベンチャーキャピタルの15th Rock株式会社は、北海道大学との連携により組成した「北海道大学 Green Frontier Fund 1号投資事業有限責任組合」を通じ、メタジェンセラピューティクス株式会社およびeGenesis, Inc.の2社に対し出資を実施したことを発表しました。
メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌研究を基盤とする大学発バイオベンチャーです。健康な人の腸内細菌を患者へ移植する「腸内細菌叢移植(FMT)」の実用化を進めており、潰瘍性大腸炎や消化器がん、パーキンソン病などを対象とした研究を行っています。2026年5月には、日本人の腸内細菌を用いたFMT医薬品として日米初となる治験を開始しており、ドナー募集から治験薬製造までを一貫して担う体制を構築しています。
eGenesisは、異種移植を通じて世界的な臓器不足問題の解決を目指すバイオテクノロジー企業です。独自の「EGEN」プラットフォームを用い、マルチプレックスCRISPR技術でブタのゲノムを改変。ウイルス感染リスクや拒絶反応を抑えたヒト適合性臓器の開発を行っています。国内においては、北海道大学病院などが同社の遺伝子改変ドナーブタを用いた腎臓移植の治験開始(2028年目標)を視野に入れています。
本ファンドは、アグリフードテック、クリーンテック、セミコンダクター、Human Augmentationの4分野を重点投資領域としています。「北海道大学 Green Frontier Fund」の名称には、北海道の自然資本と大学のフロンティア精神を融合させ、持続可能な産業を創出するという意図が込められています。両社の高い技術力と臨床開発の進展、グローバルな成長可能性を高く評価し、次世代医療の社会実装を加速させるための支援を決定しました。