株式会社BiPSEEは、シリーズAラウンドの2ndクローズとして第三者割当増資を実施したことを発表しました。今回の調達および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金を合わせ、同社の累計調達金額は9.9億円となります。調達した資金は、現在進行中のうつ病患者向けVRデジタル療法(VRx)の治験(検証的試験)の推進、および薬事承認取得に向けた開発・品質保証体制の強化に充てられます。
BiPSEEは、「こころに寄り添う、新しい医療のかたちを」というミッションを掲げ、医学的根拠に基づきVRやAIを活用したメンタルケアソリューションを開発しています。同社が開発するうつ病向けVRデジタル療法は、厚生労働省の「プログラム医療機器に係る優先的な審査等の対象品目」に指定されており、既存の薬物療法や精神療法を補完する新たな治療選択肢として期待されています。
うつ病は世界的に患者数が多い疾患ですが、既存の薬物療法では十分な効果が得られない症例も存在します。BiPSEEは、ネガティブな思考を繰り返す「反すう思考」に着目したVR療法を開発しており、高知大学との共同試験において一定の成果を確認しました。今後は今回の資金を活用し、検証的試験を加速させることで、早期の薬事承認取得と医療現場への社会実装を目指します。
・京都大学イノベーションキャピタル株式会社(イノベーション京都2021投資事業有限責任組合/KYOTO-iCAP2号ファンド)
・JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社(JICベンチャー・グロース・ファンド2号投資事業有限責任組合)