株式会社グリーンベルは、運送事業の適正な理解と健全な成長を目指し、研究論文「運送事業の適正原価の定義と解説(適正運賃の計算の仕方)」を無料公開しました。本論文は、運送事業者や荷主などのステークホルダーに対し、運送事業の経済構造を体系化して提示するものです。
同社は物流経費を以下の7つのカテゴリーに分類し、運賃提示において荷主がコスト構造を容易に理解できるモデルを定義しました。
1. 人件費(ドライバー給与・社会保険)
2. 燃料費(軽油・引取税)
3. 車両費(償却・リース料)
4. 保険料
5. 修繕費
6. 高速代
7. 販管費(間接原価)
本稿では特に「減価償却」と「販管費率」の適正化を強調しています。トラックの法定耐用年数と実質的な経済耐用年数の差が収益に与える影響を分析し、10年償却を一つの目安とした収益モデルを提示。2028年までに輸送原価を下回らない運賃提示を実現するため、業界標準となる会計の物差しを整える重要性を訴えています。
論文の公開と併せて、輸送原価計算アプリも提供を開始しています。現場でのコスト可視化を促し、適正利益率の確保と持続可能な事業モデルの構築を目指す事業者に対し、経営支援の枠組みを提供していく方針です。